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MESSAGE from SHOW AIKAWA

BACKNUMBER

#72 思いで変わる煙草の味

俺はプロレス、相撲、ボクシング、K-とか格闘技全般が大好き。
でもやっぱり一番ハマったのはプロレスだね。なんというか、プロレスには語りたくなる何かがあるんだ。物語性というか、ドラマというか……。
実際に自分がやるのも大好きだよ。昔からバックドロップ、四の字固め、キーロックが得意技だった。劇男一世風靡をやり始めてからも、俺、マジでタイガーマスクになろうとしてたから。稽古もせずに、勝俣(州和)相手にプロレスばっかやってたよ。
だからリングに立つのは子どものころから夢だった。夢だったんだけど……まさかこの年になって本当にプロレスのリングに立つとは思わなかったね。しかも、何回も。

去年、長州小力の「西口プロレス」でまさかのプロレスデビューを果たした。
「西口プロレス」だって参加するからにはキッチリやるよ? だから小力とのタイトルマッチでは、ボディスラムや首投げ、セカンドロープからのボディプレスも決めて、最後は体固めで見事に勝利した。小力がずっと王座に君臨していたタイトルを奪取したよ。
そうなると今度は追われる立場になる。
そのとき小力が俺のセコンドについてた勝俣を煽って「今度はタッグマッチだ!」って流れになったんだよ。
で、それが先月、実現してしまった。
「西口プロレス」の6月大会のメインイベントで、俺&勝俣VS小力&アントニオ小猪木という対戦カードで初のタッグマッチだよ。もう、ものすごい人! 満員御礼の札止めで立ち見も出て……
ゴングが鳴ると俺もまた気合いが入る。俺たちがハイジャック・パイルドライバーを決めたときは、ものすごい歓声が上がったね。場外乱闘もあって、なかなか面白い試合になったんじゃない? でも最後は小猪木の延髄斬りが決まって、勝俣がフォールを取られてしまった。
そうなるとさ、俺もやっぱり悔しいわけよ。で、気がついたら「じゃあ次は俺のベルトを掛けてやろうじゃないか!」って言っちゃって……またタイトルマッチが決まったよ。これ、いつまで続くんだろう(笑)。

まぁ、こういうのもまたプロレスの物語性なんだよな。気がついたら俺もそんなドラマの中にいたって感じ。
それにしても負けたあとの一服は……やっぱり、あんまりうまくはなかったね。苦い煙草になった。煙草は煙草。味なんて変わらないはずなんだけど……。
うまいタバコを吸うために、次は絶対に勝つ。今回の借りは返させてもらうぜ!