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MESSAGE from SHOW AIKAWA

BACKNUMBER

#70 煙草とのつきあい方が変わるとき

今さらなんだけど、やっぱり俺のイメージといえばカブトムシなのかな?
いやまぁ、それはそうだと思うんだけど、今年の頭に「マジで!?」って思う仕事を頼まれて……それは世界に5000種類いるカブトムシの名前を暗記するって仕事。
2時間のバラエティ番組のなかで、俺だけ別室に待機していてときどき中継が入るわけ。そこでカブトムシ5000匹の中からランダムに50匹の写真が出されて、そいつらの名前を正確に答えられるかどうかっていう、俺自体がクイズの問題になってるの。
聞いた時「なんだそれ!」ってウケたよ。で、ウケたから引き受けちゃった(笑)。

でも、これがめっちゃくっちゃ大変だった。
俺は確かに年間5000匹のカブトムシを孵化させたり、毎年、夏休みに開催される「昆虫展inスカイツリー」のアンバサダーをやらせてもらったりはしてるけど、普段世話をしているカブトムシ以外の名前は、そうは知らないよ? カブトムシの飼育に詳しいだけで、カブトムシの名前オタクではないわけで。
でも引き受けちゃった手前、俺の名誉にかけても間違えるわけにはいかない。だから、番組収録までの3週間、必死で覚えた。ドラマや映画の台本なら話の流れがあるけど、カブトムシの名前には脈絡がない。もう、ホントに地獄の3週間だったよ。

頭が爆発しそうになるなかで、俺のオアシスになったのが煙草だった。
普段、「煙草は俺にとって区切りに吸う切り替えのアイテム」って言ってるけど、このときばかりはそうじゃなかった。だって、どこまで覚えても「ハイ終わった」って区切りがないんだもん! ひっきりなしに吸ってたよ(笑)
ゴールがあるから集中できるわけで、何千匹の中から何が出題されるかわからないなんてゴールがないのと同然だよ。ゴールは50問のクイズに答える時間が終わったときにようやく訪れるわけで……。

結果? 50問全部正解したよ!
俺が答えられる方をみんなが選択してたから、もうみんな大喜び。俺もホッとしたよ。
この収録のあとのタバコは格別だったなぁ……三週間ぶりにきた一区切りの一服だった。